映画「ザ・コーヴ」、アカデミー賞受賞で太地町反発。 [映画]
3月7日、和歌山県太地(Taiji)町のイルカ漁の様子を隠し録りした映画「ザ・コーヴ(The Cove)」が第82回アカデミー賞(Academy Awards)の長編ドキュメンタリー賞を受賞しました。
この映画で取り上げられた「太地町」は、"古式捕鯨発祥の地"として古くからクジラ漁を生業としてきた漁業の町です。
「古式捕鯨発祥の地」太地町公式ホームページ
太地町ではイルカを入り江に追込んで捕獲した後、水族館向けに売却したり、食用にしています。
このイルカ漁は以前より動物保護活動家から批判されてしましたが、今回映画としてアカデミー賞を受賞したことで世界中からクローズアップされてしまいました。
以前、米国の牛肉と外食産業の内情を暴露した映画「ファーストフード・ネイション」を観たことがあります。
「ファーストフード・ネイション」[DVD]
監督: リチャード・リンクレイター
出演: グレッグ・キニア, イーサン・ホーク, アヴリル・ラヴィーン, パトリシア・アークエット, ポール・ダノ
ファーストフード・ネイション デラックス版
ドキュメンタリータッチで描かれたこの作品の中で、牛が工場のラインで流されて作業的に屠殺されていく映像があります。
この映画で指摘された問題点があったとしても、その影響で将来的に外食産業を取り巻く環境が変わることはあり得ないでしょう。
見慣れていない光景には違和感や嫌悪感を覚えましたが、だからと言ってそれら全般を批判する気は起きませんでした。
その国の食生活・食文化は基本的に尊重されるべきと考えるからです。
米国人が米国内の実情を映像化・商品化している作品を見て感じたことは、ハリウッドはカネになる映像なら何でもやるということです。
「ザ・コーヴ」ではイルカ漁のショッキングな映像を中心にすれば、話題も集められ収益も十分に挙げられると言う"読み"を入れて入念に製作されたのだと思います。
知らない内にターゲットにされてしまった「太地町」の皆さんが反発するのも当然です。
太地町の三軒一高(Kazutaka Sangen)町長は、「太地町における鯨類追込網漁業は、漁業法に基づく和歌山県の許可により、適法・適正に行っているものであり、何ら違法な行為ではない」とコメントしています。
太地町は和歌山県で一番小さい自治体です。
その小さな町へのバッシングは、巨大資本ハリウッドによる弱い者イジメ以外の何ものでもありません。
太地町へのバッシングは一時的なもので終わって欲しいです。
シー・シェパードによる調査捕鯨の妨害活動など環境テロリストのPR活動は目に余るものがあります。
他国の食文化に過度に干渉する環境テロリストや特ダネを狙う映像プロダクションは非常に厄介な存在です。
今回の「ザ・コーヴ」に感化されて第2・第3のシー・シェパードが新設されることのないように…、と思います。
米海軍では、イルカを教練して救助用、動物兵器として軍事利用しており、何と太地港からイルカを購入したこともあるようです。
「ザ・コーヴ」の製作陣が本当に正義感と勇気があるならは、次回作は是非とも米軍・動物兵器の内情を描いてほしいです。
イルカを使ったテロ計画を描いたSFストーリーです。
「イルカの日」
監督: マイク・ニコルズ
出演: ジョージ・C・スコット, トリッシュ・ヴァン・ディーヴァー, ポール・ソルヴィノ
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